[30]ラッキーちゃん

ラッキーちゃんが我が家にやってきたのは、私が4つぐらいのときでした。   目打ちで空気穴が入れられたお菓子の箱を母がそっと開けると、まだ羽毛が生え揃わず、ピンク色の肌が透けて見える小さなものがもぞもぞっと動きま …

[27]記憶狩りの正体

雨が降って少し肌寒かったので、薄手のカシミアのセーターを素肌に着ることにしました。セーターがそっと肌に触れると、少し優しい気持ちになります。   「ものに触れるその感触で、自分の心の確かさを味わっていたかった」 …

[24]意味のある偶然

目を覚ますと、昨晩に家主のヨーコちゃんからメッセンジャーが入っていました。読むともなく、むくむく言葉がわき出てきたので、そのまま返して今日は久しぶりに外出しました。電車を降りるとヨーコちゃんから返事がきていて、今日はお父 …

[22]白いワンピース

朝はお仏壇にお線香を供えた後に、軽くホウキで掃除するところから始まります。今日は床拭きをしたくなったので家を網戸にして開放し、全身白い服で雑巾掛けをしました。白い服で掃除をするなんて、機能的ではないように思いますよね。私 …

[21]みにくいアヒルの子

家の近くの川では季節の移り変わりに合わせてカワセミ、サギ、アヒルを見かけますが、先日はダイブした後に勝利の蟹を咥えたペリカンのようなものにも遭遇しました。大きな鯉も泳いでいて、この都会の川は何やら凄いことになっています。 …