「強運の法則」が明かす、全宇宙が味方する成功と豊かさに必要な8つの条件とは?

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西田文郎さんの『強運の法則』をついに読むことができました!脳科学の知見が詰まった内容ですが、興味深いことに、仏道や引き寄せの法則にも通じているんです。話題の本書によれば、究極の成功と豊かさには、8つの条件を備えた成功エネルギーが必要とか。具体的にどんなものなんでしょうか? 本書より学んだ、全宇宙が支え、十方が味方する成功マインドについてお話ししたいと思います。

西田文郎さんの『強運の法則』とは?

潜在意識にアプローチし、運とツキを呼び寄せると話題の成功指南本強運の法則

著者の西田文郎さんは、一部上場の大企業経営者や、有名アスリートのメンタル管理をし、彼らを成功に導いてきた人です。膨大な成功者のデータや脳科学の知見から、独自の「強運開発」メソッドを生み出したメンタルトレーナーとか。

どんな内容かというと、私の印象では、スティーブン・コヴィーさんのビジネス系自己啓発本7つの習慣を、日本の経営者の場合に置き換えて語り、脳科学の知見で補強させたイメージでしょうか。

この本を知ったきっかけは、青汁王子(三崎優太さん)のYouTube。他にも若手経営者の方々が推薦しているのが気になり、チェックしてみようとAmazonを検索してみたら、1冊16,500円!

価格の高さに驚きました。そして、レビューも高かったんですね。

2007年の時点で、これだけの本を書かれたのは、大変なことだったと思います。

当時の日本ではまだ今ほどに、無意識やエネルギーの力について語られることがなかったからです。

先日、ようやく読むことができました!私が特に興味を持ったところをシェアしますね。

この内容が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

宇宙が味方する強運をつかむ8つの条件

西田さんは、宇宙のすべてが味方してくれるような、究極の強運を手にいれるには、8つの条件があるといいます。それは、以下の強運をつかむ成功者に必要な6つの資質と、さらにその上をいく大成功者に欠かせない2つの条件からなります。

強運をつかむ成功者に共通する6つの資質とは以下です。

  • 大きな野望を持つこと
  • 強欲の熱意を持つこと
  • 出会い
  • ツキ
  • 徹底したプラス思考
  • 人を喜ばせる力

そして、そのさらに上をいく、ものすごく大きく稼ぐ成功者には以下の2つの条件が。

  • 使命感
  • 感謝の心

これは、愛や感謝、喜び、自由などを最上位の感情とするエイブラハムの感情の22段階をほうふつとしませんか?

参考:感情の22段階と現実の7次元について。忘却のゲームから抜けて、統合に向かうためには

究極の大成功者は、1周回って無欲になる

使命感や感謝の心。

究極の大成功者が至るこの心の在り方は、心理学者マズローのいう、至高状態ともいえます。欲求の5段階のさらに上の状態ですね。

参考:ハイヤーセルフと繋がる方法とは? 問題を解決する、自分を超えた答えのダウンロード法

そして、興味深いことに、西田さんは、この状態のことを、無欲という欲、「無欲になりたい」という究極の欲求だというんです。

食事がしたい、安全な場所で暮らしたい、愛されたい、認められたい、好きなことをしたいと、欲を追求していくと、最後は、この欲に達するのだとか。

誤解してはいけないのが、無欲とはいっても、なにも欲さない、なにも行動しない、のではありません。

それは、これまで稼いできたお金、経験、知恵、人脈を、最終的に人のため、世のために使おうとする姿勢なんだそうです。

仏教でいう悟りの境地、忘我の境地のようですね。

経営者だと、無報酬でJAL再建に力を尽くした、稲盛和夫さんのようです。

競争社会において、ドロップアウトと同じとされてもおかしくない無欲状態。

それが激しい競争に最後まで勝ち残った、真の大成功者だけが到達できる心理レベルなんだと。

深い…。

欲求の5段階の下の方でジタバタしている私には、遠すぎて見えない…。

えー、私は普通に欲を満たしたいよ。

そうと思ったら、「そうでしょう」と本書の中で西田さんが、畳み掛けます。

「究極の欲求である、“無欲”なんて、そんなものは望まない。その前に普通の成功をしたい」と思われる方が多いだろう。

ー西田文郎強運の法則より

…完全にバレてる。

西田さん曰く、成功の階段を上ることとは、おのずと無欲の欲の階段を上ることとイコールになるのだとか。

つまり、現時点の自分がどう思うかはさておき、下の欲求が満たされていくと、自分の求める欲が変わっていく。

究極の至高状態の段階にくると自然に、「世のため人のため」を本気で願って、穏やかで幸せに満ちた無欲の境地に至るのだそうです。

稼げない人、大きく稼げる人の違いは、エネルギー

西田さんは、この8つの条件が満たされているかどうかを、資本主義経済では、稼ぎ(どれぐらいのお金を循環させているか)で見て取れるといいます。お金もエネルギーの一つですから。

具体的には、稼げない人、そして大きく稼げる人と、5種類のエネルギーが受け取る豊かさに関係しているのだそうです。つまり、どういう意識状態で働いているか(社会に奉仕しているか)によって、受け取るエネルギー(収入)が変わるというのです。

それぞれのエネルギーについてどのようなものがあるのでしょうか。稼げない人はどんなエネルギーの結果なのか、あるいはまた、稲盛和夫さんの成功にも通じる、成功に必要なエネルギーとは何か、見てみましょう。

5種類の成功エネルギー

①稼げない人→不満のエネルギー

不満のエネルギーとは、成功できない理由を、自分以外の誰かや、何かのせいにしたがる心理状態です。

エネルギーの大部分を自分が意識を向けたい対象(目標)ではなく、向けたくないもの(反発対象)に使ってしまっているので、次のレベルへと脱出できないのだとか。

堀江貴文さんが、資本主義社会においては、お金がなくて困っているというのは、信用が欠けているということだとお話しされていました。そして信用とは、きちんと約束を守ることだと。

私自身、会社を辞めて渡米して以来お金で苦労してきました。確かに、禅センターで奉仕していた時期を除いては(当時は人を喜ばせることに喜びを感じていましたが、禅寺では金銭を受け取らない形で生きていたので、例外として省きます)、中年で再び学生となったときなど、自分ひとり生きることだけで精一杯。

他人を喜ばせることに自分の喜びを感じることができる、なんてとんでもない。余裕ゼロでした。

どこの馬の骨状態でときには部屋を追い出されて右往左往し、サバイバルすることで必死。生まれて初めてフードスタンプにも並びました。

編集者として文章でお金をもらってきましたが、当時は英作文だと真っ赤に添削され、自己肯定感もズタズタ。

また、好きなファッションも「苦学生だから」「修行中だから」と封印し、好きや得意のエネルギーも失っていたと思います。

貧乏エネルギーを全身にまとっていますね。納得すぎて、口あんぐりです…….。

もし書き加えるとすれば、私が実体験として感じるのは、不満のエネルギーというのは、自分以外の誰かや何かに対してだけではないのかなと思います。

それは、対外的な自分以外の何かや誰かへの不満だけでなく、自分自身に向かう不満や、現状への不甲斐なさ、劣等感、絶望なども含まれるのだと実感から理解しました。

参考:ありのままの自分で本当に幸せになれるの? マガジンハウスからホームレス編集者へ。アメリカ先住民ナバホ族の集落で死にかけて学べた私の幸福学。

②ぼちぼち稼ぐ人→願望のエネルギー

不満のエネルギーに比べ、「あれが欲しい」「こうなりたい」という願望のエネルギーは、意識が目標に向かい始めます。そこで、ぼちぼち稼ぐエネルギーとなるんだそうです。

けれども、「No.1になってやる」という野望がないので、大きなエネルギーは動かせないとか。

そこで必要なのは、願望よりも強いエネルギー、権力欲や支配欲なんだそうです。

③ぼちぼち稼ぐ人→好きや得意のエネルギー

「好き」や「得意」というエネルギーも同じです。ある程度の成功はしますが、現状に満足するため、そこで成長が止まるそう。

ここが引き寄せの法則とは違うところですね。本書は、社長や経営者向けの本なので、社員や社会への責任を果たすという意味では、「好き」や「得意」を超える必要があるのかもしれません。

④大きく稼ぐ人→悔しさや意地のエネルギー

大きく稼ぐための鍵を握るのが、「なにくそ!」「今に見てろ」という意地や負けず嫌いの強い欲求エネルギー。理屈で考える「目標」よりも、現実を動かす、はるかに強い力になるのだとか。

こちらも引き寄せと少し違う点で、“悔しさ”や”意地“というネガティブな感情が、大きく富を引き寄せる力に転換されるというのですね。

確かに、ソフトバンクの孫正義さんも激しい差別で辛い思いをされました。「自殺しようと思ったぐらい悩んだ」ともご本にありましたが、本名の”孫“を名乗り、負の体験をバネにした。

西田さん曰く、意地や負けず嫌いの強い欲求でも一流にはなれるけれども、超一流にはなれないのだとか。

孫正義さんも段階を踏みながら、意地や誇り、目の前の世界を変えたいという強い欲求から、光と闇、正と負を超えた、大きなエネルギーを育まれてきたんじゃないかな。

並大抵のエネルギーではない、不屈の精神ですよね。悔しさや意地をバネに超え、世界的な実業家になられたのでしょう。

⑤もの凄く大きく稼ぐ人→使命感と感謝のエネルギー

そして最後、西田さん曰く、「一流」と「超一流」の違いは、「感謝」と「使命感」のエネルギーを持つかどうかだと言います。

人とのつながりを感じて使命感を持ち、感謝することは、人としての器を強くするそうです。自分という枠を超えた責任感も芽生え、社会的ネットワークを上げて、それが頑張る意義を与えてくれます。

そこで、自分の限界を超えるような、頑張り続けられるエネルギーを受け取り、循環させることができる。その結果、誰もが不可能だと思うようなことも、成し遂げてしまうそうです。

稲盛和夫さんがJAL再建に成功したのは、使命感と感謝のエネルギーの磁場となり、周りの人はもちろん、人類や生命を超えた、星や大地や、運やツキという、たくさんのエネルギーを味方にしたからでしょう。

そこで思い出すのは、片桐老師の言葉。作家ナタリー・ゴールドバーグが、スランプに陥ったときに、彼がかけた以下の言葉です。

人間のちっぽけな意志などにはなんにもできんよ。

必要なのは、”大決心“だ。

大決心と言っても、あんたが努力するということじゃない。

それは、鳥、木、空、月、十方のすべて、

つまり、全宇宙が自分を支え、自分とともにいるということだ。

―ナタリー・ゴールドバーグ書けるひとになる! 魂の文章術より

おのれを無くし、大志に身を委ねることで、山を動かすような大きなエネルギーが動く。稲盛さんもまた、誰もが不可能と言った再建を成し遂げられました。

苦しい思いは、強運へのステップ

 強運の法則で学んだことは、強運と豊かさの違いは、エネルギー(意識)にあるということでした。成功するためには、まず自分がどの成功エネルギーにあるかを理解し、必要なエネルギーを育むことが必要なんですね。

本書では、そこで必要な、運やツキを無意識レベルで呼び寄せるための具体的な方法も解説しています。

たとえば、マイナス感情を切り替えるクリアリングの言葉や、付き合うべき5種類の人は誰かなど、興味深い智慧がたくさん詰まっています。

また、西田さんは、苦しい思いをしているときこそ、自分の中にある強運を引き出すチャンスだとおっしゃいます。

その理由は、苦しい思いをすればするほど、それを乗り越えられたことに対して運を感じる記憶の太いバイパスができるからとか。

そして、その困難を乗り越える力を与えてくれた周りの人たちに対して「ありがたい」という感謝を、繰り返し感じることができるからだそうです。

つまり、感謝すればするほど、また逆境から成功すればするほどに、潜在意識が変わって、大きな運やツキを誘い込むための、人間としての器が大きくなるのだとか。

とはいえ、苦しいときは心が折れてしまうもの。そこで、体を使って潜在意識に働きかける簡単な自己暗示の方法なども本書に紹介されています。

大変内容の濃い一冊でした。そして百聞は一見にしかず。実践と継続は力なり。

ご興味ある方はぜひ手に取って読んでみてください。

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