「受動意識仮説」から「意識の次元拡張」まで。意識とは何か、心はコントロールできるのか?

私たちが見たり触れたりしてリアルと信じるものは、現実世界を形づくる情報の0.00005%に過ぎないとも言われています。つまり、99.99995%の現実が意識にのぼらないということです。なぜか。処理能力にキャパシティがある脳に必要だと選択されなかったためです。そもそも人の意識とは無意識がやったことを後で把握するための装置にすぎないとしたのが、前野隆司教授の「受動意識仮説」です。ではケン・ウィルバーの意識の次元拡張は自分でコントロールして達せるのか。その鍵となるマインドフルネスから本当に心や行動は意思で制御できないのかを考察します。

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心の暗さや魂の不健全さを自己実現や創造性に変える、心理学の”昇華”とは?

悲しみや怒りなどの負の感情はいけないもの。だからアファメーションや願望ノートなどでプラスに方向転換しようと言われたりもします。でも、心理学では昇華といって、満たされない葛藤や欲求は、陽転されると大きなパワーとなるので封じる必要はない。むしろしっかりと感じて存在を認めることで、自己実現の可能性があると言われています。実際、多くの作家や表現者たちがコンプレックスや悲しみ、魂の不健全さという負のエネルギーを変容させ、受け手の心をつかむ作品に変えています。彼らは感情の食わず嫌いをせず、人や物事を映す自分の心を深く観察することで名作を生み出しました。そこで、村上春樹さんの対談集、アメリカ禅センターでの体験などから、創造性を開く昇華の力について考察してみました。

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マズローの心理学に見る、ハイヤーセルフとつながった人の特徴とは?

資格や条件によらず、自分の可能性と能力を発揮する人たちがいます。そんなハイヤーセルフ(高次の自分)とつながった人物を自己実現者や自己超越者と呼び、心理学者アブラハム・マズローは研究しました。当時二大主流だったフロイト主義や行動主義とは異なるマズローの心理学は、第三勢力の心理学や人間性心理学と呼ばれています。それは、さらに個人を超えた人間の本質の真・善・美、つまりハイヤーセルフについての探究を深めるトランスパーソナル心理学(第四勢力の心理学)へと続きます。今回は、マズローの100以上にものぼる研究論文、論説、随想、講演などをわかりやすくまとめた、フランク・ゴーブルの名著『マズローの心理学』より見る、ハイヤーセルフとつながった人の特徴についてお話します。

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5分歩くだけで不安や怒りが消える。自分の部屋でできる歩く瞑想の行い方

不安を感じたり、怒りで落ち着かないときは頭の中がいっぱいになって、実際に起こっていない最悪バージョンのシナリオを勝手に想定して、心をざわつかせていることも多いもの。日常生活のペースを落とすことで、今実際この瞬間で起こっている現実を体験する余裕が生まれます。思考の働きを緩める瞑想は、そのためのもっとも手っ取り早い手段です。けれどもなれないうちは、ただじっと座って行う瞑想は難しい、苦手という方も多いです。そこで今回は、5分でも不安や怒りがスッと消えていく、ステイホームにぴったりな自分の部屋でできる歩く瞑想法をお話ししたいと思います。

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カリフォルニアのタイ森林派仏教僧院でふれた、持たない自由と手放す豊かさについて。

楽天グループ創業者の三木谷浩史さんが、魅力あるサービスは、洗練されているけど易しさや温かみがあったり、高級感があるけど親しみやすかったりと、相反する概念を内包するとお話されていました。日本は包み込みの文化ですし、仏教などの精神世界でも、真理は二元性を超えたところにあるとされます。確かにカリフォルニアのタイ森林派の僧院では、托鉢用の鉢と着ている修行衣だけで暮らすお坊さんたちと過ごしましたが、最低限しか持たない彼らが惜しみなく与えてくれ、本当に自由で豊かだと感じました。そこには手放す自由と持たない豊かさという相反する概念が内包された世界がありました。なかなか実行することは難しいものですが、今回は、そこで度肝を抜かれ続けた体験についてお話したいと思います。

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悩みの中に答えがある。仏教とスピリチュアル世界からみる、自由になる2ステップ。

ブッダが悟りをひらいたとされるヴィパッサナー瞑想は、インドの最も古い瞑想です。そこでは、痛みや苦しみの本質を知り、そこに安らぎや自由があるということ。つまり悩みの中に答えがあると教えますが、それはヴィパッサナー瞑想に限らず、チャネリングによるスピリチュアル本の古典『バーソロミュー』や禅の教えでも語られるところです。今回は、仏教とスピリチュアル世界という一見異なる教えが共通して語る、自由のための2ステップについてお話ししたいと思います。

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病気が治らないのはナゼ? 癒しを最大化させる「無願(Apranihita)」の力について

仏教に、無願(Apranihita/アプラニヒタ)という言葉があります。その意味は、「望むことがない」「意図がない」です。引き寄せや現実創造と呼ばれる願望実現の法則でも一度望みを出したら、あとはいい気分でいて、その願望を手放せと言われます。「まだ達成されていない」という重いエネルギーが逆作用してしまうからです。病気から急速な自然回復を果たした患者にも共通してこの「無願」という心の状態があると超心理学を医療に活用させたラリー・ドッシー博士も言います。では意図や願望を持たず、癒しの力を最大化させる「無願」とは一体どういう状態なのか?そこにマインドフルネスとの共通項がありました。欧米にマインドフルネスを広めたティク・ナット・ハン禅師(愛称:タイ)の言葉よりお話ししたいと思います。

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過去の経験が未来を決めるわけではない。願いが叶った、なりたい自分と今つながる方法。

時間は、過去、現在、未来の順番で直線上に流れるというのが一般的な考え方です。しかしよく考えれば、実際はそうではありません。いまどう解釈するかで過去の経験は変わるし、それに伴って未来もガラッと異なります。過去、現在、未来は、異なる次元で同時に存在するという量子力学や霊的な時間の概念もあります。また、時間は未来から逆向きに流れるというアビダルマ仏教や環境学者が唱えるバックキャスティングという思考法も。どれも共通するのが、過去の経験が未来を決めるわけではないということ。そこではいまを赦すことが過去、現在、未来すべての幸せにつながるとされる理由についてお話します。

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ズルくても弱くても大丈夫。心の影(シャドー)を認めて、嫌な人がいない世界へ。

「ズルい」「弱い」「出来ない」自分。「そんなの自分じゃない」と拒否された性向は、心理学者カール・ユングがいう心の影(シャドー)になります。行き場がなくなった影のエネルギーは、他人に投影されることで外の世界に放たれます。その結果、自分の中に見ようとしない悪を他人の中に見ることとなり、人間関係がうまくいきません。ベストセラー小説『聖なる予言』著者ジェームズ・レッドフィールドが教える無意識下の影の見つけ方、私自身が経験した自分の心の影について、影を認めると嫌な人がいなくなることのカラクリについてお話します。

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