玄関の電気をつけようとしたら、照明スイッチの真上に子どもの手のひら大の灰褐色のクモがいた。アシダカグモというらしい。なんなのだ、このグロテスクさは。緑に囲まれるこのマキワリの家で、今まで見たことのない虫たちに遭遇しては、
もっと読むカテゴリー: マキワリ日記
バーバラという名前の”心のウイルス”
アメリカの大学院で電子工学を学んだ父は、義理の母であるわたしの祖母のことを、私たちが「おばあちゃん」と呼ぶ陰で、密かに「バーバラ」と呼んでいた。 さかのぼることその小学生時代より、丁寧な字でびっしりと几帳面
もっと読むとっても悲しいときは、心の玉ねぎの皮むき時間
癒しの作業は、玉ねぎの皮むきに似ています。 私たちは悲しみや怒りややるせない気持ちになったとき、その思いに飲まれてしまわないようにフタをします。そしてたいしたことがなかったように、いつも通りの毎日をこなします。 癒しの作
もっと読む“カワイイ”を再定義する
幼い頃に、『ことりのぴーこしゃん』という絵本を熱心に描いていました。本来は“ピーコさん”なのですが、舌ったらずな子どもの発音がそのまま残って、ぴーこしゃん。 ぴーこしゃんは「世界で一番きれいな宝物」を探しに
もっと読むプルシャとプラクリティ
編集者時代に、土日の各8時間を利用してヨガのインストラクターコースに通っていたことがあります。1日のカリキュラムの4時間はポーズの練習、4時間は『ヨーガスートラ』をはじめとしたヨーガ哲学やアーユルヴェーダについて座学が行
もっと読む考えるように感じ、感じるように考える
大阪 中崎町の古民家で「Salon de AManTo天人」というコミュニティカフェを営む、俳優で歌舞伎舞の創設者であり踊り手のJunさん。今週のヨーコちゃんの授業、環境経営論に登壇されました。 「考えるよ
もっと読むサトウさんの虹色の髪
バイト先のサトウさんの髪は、虹色でした。厳密に言うと、紫と黄色と緑。それは柔らかそうなふわふわしたロングヘアで、赤いプラスチック製の星形のヘアピンが左耳の上に留められています。 高校生のとき、学校に内緒で駅
もっと読むまがったキュウリ
このおこもり時間を活かして伝記や自伝を読んでいます。みんな本当に波乱万丈で、七転び八起きどころの騒ぎではありません。死んでしまうまでは、志さえあればいくらでも挑戦し続けられるんだなぁと、そんな勇気がもらえます。 &nbs
もっと読むスサナルと断食とあんぱん。
庭の山吹が満開です。ウグイスも鳴き始めました。季節最初のウグイスの鳴き声は、尻切れとんぼだったりちょっと音痴だったりして可愛いですよね。 ホーホケッ(あ、途中で終わっちゃった) …フケキョ(老け居ですって?
もっと読むもののけ姫の怪
始まりは、タヌキでした。 東京23区、駅から歩いて15分程度という都会で、まさか野生のタヌキと遭遇するなんて。現在暮らす山伏ヨーコちゃんが家主のマキワリハウスは、庭というよりむしろ林の中に建つお家。朝はヒヨドリに窓を突か
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