人間関係がうまくいかない4つのパターン、コントロールドラマを知って望まない関係を克服!

私たちの人間関係がうまくいかない原因に、コントロールドラマがあります。犠牲者、傍観者、尋問者、脅迫者という4つのパターン、またその組み合わせをとって、相手の考え方をぐらつかせたり、自信を失わせることでエネルギーを奪います。今回は4タイプのコントロールドラマにありがちなセリフ、戦術、それに対する対処法を紹介。望まないドラマの台本から自由になって、自分で望む関係性を描くために必要なことをお話しします。

新しい経験は、貴重なデータ。思い込みや行動パターンに気づかせてくれる。

父とハワイアンパンケーキを食べに行きました。赤ちゃんの頭ぐらいの高さの、ホイップクリームの山がどんとそびえ立つパンケーキでした。二人でも絶対食べきれないと一瞬ひるみましたが、案外ぺろり。パンケーキ地がふわっとして、ホイップも見た目よりもずっと軽かったのです。

すべてのパンケーキがどっしり重たいわけではない。父と私は、今日の体験でそんな新しいデータを得ました。とるに足りない情報だと思われるかもしれません。けれどもこれは意識を拡大するための、とても貴重なデータです。“絶対正しい”と思っていた自分の筋書き(台本)が必ずしもそうではないと気づいたことで、その後の展開を描く筆に余裕を持たせられるからです。

不安を避けるために生んだ無意識の台本には、有害なものも多い。

人生の台本とは、独自の思い込み(belief)に基づく行動パターンのことです。私たちは不安を意識から追い出そうと、オリジナルの思い込みや行動パターン(台本)をうみ出し、筋書きを描く筆は、それに頑固にしがみつきます。たとえ自分にとって害になるものでも、無意識に描き続けているので、その筆を抑えることができません。

人間関係でストレスを感じると、筋書きがあらわになる。

台本は、自分ひとりでは顕著には現れません。他人との関係性によって、無意識に演じてしまうその行動や言葉のパターンが表に出ます。とくにストレスを感じるような場面(舞台)では、私たちの防衛本能があらわになり、自分の台本を強化するために相手を支配しようと必死になります。そのため、より良い人間関係を築く可能性に心を開く余裕がありません。

人間関係がうまくいかない権力闘争の台本、コントロールドラマとは?

 ジェームス・レッドフィールドは、そのような害ある権力闘争をコントロールドラマと呼びました。そして人間関係がうまくいかない原因はこのコントロールドラマにあると言います。

コントロールドラマには4種類あります。ひとつのパターンではなく、1と3が組み合わされたパターンの人などもいます。それぞれ関係性からエネルギーを奪おうとして言うセリフ、戦術、そして健全な関係性へと導くコントローラーたちへの対処法は以下です。



4つのコントロールドラマ。彼らのセリフ、戦術、その対処法は?

1. 犠牲者(The Poor Me“憐れな私”)は、罪悪感の力でコントロールする

(犠牲者のセリフ例)

「何も変えられない」「いつもあなた、LINEの返事をくれないわよね」「私が忙しいとき、あなたはいつも助けてくれない」「キミのためにやりたくないことをやって稼いでいるんだ」「この世界は金持ちが牛耳っている」「あなたのために仕事を辞めたのよ」

(犠牲者の戦術)

相手に罪の意識を感じさせることで、自分のエネルギーを回復するのが犠牲者です。その戦術は、同情を引き、自分にも責任があるように相手に思わせるというもの。自分の傷と問題を強調します。犠牲者は、ほどんど無意識でこれを行なっています。これは幼い頃から身についた思い込みによるもので、その台本には、自分の幸せと成長は他人を当てにしないと得られないと書かれています。

(犠牲者への対処法)

まず犠牲者に対して、感謝の意を伝えるなどして、意識的に力強さを与えます。これは、どのコントロールドラマにも共通ですが、彼らが得たいのは、愛のエネルギーです。それは承認欲求であり、存在価値を認めるということ。

その後に、果たして自分が罪悪感を感じるのが正しいのかを考えてみること。がっかりさせて申し訳ないという気持ちがあったとしても、そもそもどっちがどういう形で稼いで生活するのかというのは両者の合意のもとで進んでいたことです。つまり、それを蒸し返すのはおかしな話。また、LINEを送るタイミングは他人に決められるべきものでもありません。

その後、真正面から「あなたは全部私のせいだと思っているみたいに聞こえるけど」といって、関係性を進めることもできます。このとき、犠牲者が拒絶されたと思う可能性もあります。そして「あなたは私のことが嫌いなのね」と怒ってしまう場合もあるでしょう。

それでも絶えず相手に愛のエネルギーを送って力強さを与えます。辛抱強く話を続けることができれば、犠牲者が自分の台本の不具合に気づき、新しい筋書きを描くようになるでしょう。大切なのは、相手のドラマに巻き込まれないことです。

相手は自分の鏡。台本を描く筆を取り戻すために一緒に読みたい:嫌いな自分を赦せば、愛が叶う。投影を外し、人間関係のモヤモヤを一掃する心理学。

2. 傍観者(The Aloof) は、無関心の力でコントロールする

(傍観者のセリフ)

「さぁどうだっただろう?」「いろんなところに行きました」「特に別に…」

(傍観者の戦術)

傍観者は、よそよそしく、無関心で、あいまいな返事しかしません。自分の周りにぼんやりとした謎めいたオーラを醸し、相手を気にかけさせます。そして色々と質問しなければと、こちらからエネルギーを注ぎ込まなくてはならないように仕向けます。

これは幼い頃に自由な話し合いができなかったことで身についた台本パターンです。脅迫者や尋問者の親を持つ場合も多いです。他人を警戒して、心を開きません。よそよそしく、望むように相手が行動しないと雲隠れしたり、無反応をよそおって愛を与えません。幸運な出会いのチャンスも逃しがちです。

ただし、何か事情があって自分のプライバシーを守ろうとしている、そもそも好きな人にしか心を開かない人の場合は、傍観者とは違います。

(傍観者への対処法)

防御的にならずに愛のエネルギーを送ることで、傍観者の心の防壁を解放させます。それを脅威に感じて、一切付き合いを絶ち、逃げてしまう傍観者もいるでしょう。あるいは、自分が傍観者であることを否定する反応をする場合も。それでもなお、愛のエネルギーを送り続けます。相手のコントロールドラマに巻き込まれないのです。その結果、傍観者に新しい行動パターンが生まれる可能性もあります。ポイントは、焦らず、気長に、期待せず。相手から得られないエネルギーは、自分の好きなことに没頭するなどしてチャージしましょう。

3. 尋問者(The Interrogator)は、問い詰めてコントロールする

(尋問者のセリフ)

「その洋服、ちょっと派手なんじゃない?」「金、金、金、金って、そんなに金が欲しいのか?」「あなたって、家の中をきちんとすることすらできないのね」「私はあえて異を唱えます」

(尋問者の戦術)

他人からエネルギーを得るために、相手の欠点や誤りを見つけて批判するのが尋問者です。そこで尋問者がいると、常に見張られているような気分になるでしょう。と同時に、自分が出来損ないで、人生の落伍者のように感じることも。尋問者は相手にショックを与え、自信を失わせる戦術で相手のエネルギーを奪います。

尋問者の思い込みは、世界で唯一正しいのが自分で、注意深く物事がきちんと行われているかどうか管理しなければいけないと信じています。それは無意識の思い込みです。

親が不在か子どもの要求に無関心な家庭で育ち、不安に満ちてエネルギーが与えられない子ども時代を送った場合が多いです。

(尋問者への対処法)

自信を持って、尋問者がいると見張られ、批判されているような気がすると説明しながら、愛のエネルギーを送り続けましょう。攻撃的に伝えないこと。あくまでも大切な存在であると伝えます。

それに対して自分は批判などしていないと言い張る尋問者もいるでしょう。その場合、尋問者に批判しているつもりがないことを考慮して、語り合う必要があります。

また尋問者のほうが反撃に出て、あなたの方が批判的だと非難する場合もあるでしょう。その場合は、「あなたのような立場にいたとき、私も真っ赤なシャツを着ていったことがあったんだけど、お客様を驚かしてしまって、後で後悔したの」と、非暴力コミュニケーションの手法をとり、手本を示して会話するのも手。ことあるごとに、注意をするにも、尋問者のように相手に自信を失わせずにすむ方法をこちらから示し続けます。

「なぜそう思うの?」と尋ねて、相手のドラマに参加せず、その本音を導くこともいいでしょう。それによって、尋問者がいままでの自分の筋書きには描かれなかった、新しいパターンに気づく可能性が芽生えます。

それでも尋問者はあなたの話を聞くより、関係を絶つことを選ぶかもしれません。その場合は、より開かれた関係性に自分の台本をオープンにさせるため、ときには命がけでNOを言う必要もあります。ひとりになることを恐れ、自分を殺して人に合わせてばかりいると、コントロールドラマにあふれた人生になるからです。気づけば、自分が犠牲者の台本を書いている可能性もあります。

4. 脅迫者(The Intimidator)は、威圧感でコントロールする

(脅迫者のセリフ)

「口で言ってわからないなら、しょうがないわね!」「一人じゃ何もできねーくせに、偉そうなこと言うな。張り倒されたいのか?」

(脅迫者の戦術)

最も攻撃的なコントロールドラマです。言葉や暴力で攻撃的にむりやり相手のエネルギーを自分に向けさせます。恐怖を抱かせて、エネルギーを奪うのです。注意を引くために癇癪を起こしたり、泣き叫んだりして脅かす場合もあります。一緒にいると居心地が悪いだけでなく、危険すら感じるでしょう。

自分がいつ激怒して相手に暴力を振るうかわからないとほのめかしたり、わざとドアを大きな音を立てて閉めたり、物を壊すなどして行動で示します。

私たちが怯えて脅迫者に力を明け渡し、自分の身を守るために、何をしだすかを知ろうと彼らに注目すればするほど、脅迫者は欲しいエネルギーを得ることができます。彼らが何よりも欲しいのは、他人を支配することからくる力の感覚。つまり、真実や結果にはほとんど興味がありません

脅迫者は、自分の欲しいものを攻撃的、批判的、脅迫的、自己中心的な行動で相手を脅して得ようとします。DVやモラハラ、虐待、家庭内暴力なども当てはまります。自己愛性人格障害のパートナーはこの例です。

彼らは相手の自信を挫かせるために必要なことは、どんなことでもでっち上げます。犠牲となった人は、自分の判断力と明晰さに信頼が持てなくなり、彼らの意見が正しいと従うようになります。言葉巧みな脅迫者の場合、犠牲者の周りの人たちまでも、脅迫者である彼らの言い分の方が正しいと説得されてしまうこともあります。

脅迫者が攻撃的に振る舞うのは、ほとんどの場合、彼ら自身もまた、支配的で虐待的な別の脅迫者との関係性における犠牲者だからです。子どもの頃に虐待されていた人が自分の子ども(や自分より弱い立場の人)にそれを繰り返したり、外で虐げられたうっぷんを家庭で晴らすなどがその例です。

(脅迫者への対処法)

他のコントロールドラマとは違って、ほとんどの場合は、ただ脅迫者の前から立ち去るべきです。長らく脅迫者との関係性にある人は、専門家などの力も借りて、彼らから安全な形で離れること。

望まないコントロールドラマを克服して自由になるために。

さらに内観が深まると、相手だけではなく、自分の中にも、相手に罪悪感を持たせようとする犠牲者、よそよそしく振る舞う傍観者、批判めいた尋問者や、恐怖政治を行う脅迫者を見るようになるでしょう。他人を支配しようとする不健康な自分のやり方にも気づくのです。

望まないコントロールドラマを克服するための最初の一歩は、自分が描く筋書きが絶対ではないと気づくことです。そのためには、まず自分の感情を認めること。怒りの奥には悲しみや寂しさがありませんか? 認められた感情は落ち着きを取り戻します。

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そして、自分の思い込みを外すような体験をすることも大切です。それは必ずしも問題と直結している必要はなく、私のパンケーキのような些細なことで構いません。「ん?今自分が思い込んでいるものと違う世界があるのかも?!」と体感するのです。それによって、自分の設定が絶対ではないと緩んできます。

その後、自分はいったいどんな台本を描きたいのかを確認します。求める関係性を築いている人たちに会って、彼らのやりとりを見つめるなどしてデータをもらってもいいでしょう。まだ台本に描いていない、もっと幸せでホッとできる筋書きがあるはずです。

ドラマを演じてしまうのは、内なるエネルギーと繋がっていない現れです。受け身的にか攻撃的にか相手からエネルギーを奪うことで、一時的に満たされて安心しているのです。

そこで、本来私たちはいつでもどんなときでも愛されてひとりではないこと。高次の自分(ハイヤーセルフ)とのつながりを感じることも大切です。自分へ愛のまなざしを向けること。そして相手に完全に意識を向けて、ハイヤーセルフの愛のまなざしで見つめること。霊性をふき込まれた相手は、頑なな思い込みを少し緩めることができます。

根本的にコントロールドラマを手放すには、社会の枠組みを超えた自分、霊的な自分とのつながりを持って、新しい台本を描き直すことです。そこでは他人のエネルギーに依存する必要がないからです。

参考記事:ハイヤーセルフと繋がる方法とは? 問題を解決する、自分を超えた答えのダウンロード法

参考記事:いい気分だといい情報にアクセスできる

幸せや平和な関係性が芽生えるのは「アイアムOK、ユーアーOK」という安全な舞台です。それは相手からエネルギーを奪ったり奪われたりするのではなく、自然でオープンなリラックスした状態です。それをあなたに許していいのです。

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 ベストセラー『聖なる予言』著者によるノン・フィクション。


 ベストセラー『聖なる予言』の著者 J.レッドフィールドのノン・フィクション。こちらで紹介した権力闘争の克服以外にも、高次な霊的体験に至るための偶然の一致(シンクロニシティ)、意識の拡大と直観、過去生の問題を解決するなど、今知っておきたい情報がぎゅっとわかりやすくまとめられている。