この本でわかる! ハイヤーセルフ、ソースエネルギーをトランスパーソナル心理学で説明

高次の私たちであるハイヤーセルフ。木よりも森を見るような高い視点を持ち、無条件の愛でいつもサポートしてくれる存在です。ハイヤーセルフとは、願う現実を実現したり、ひらめきや創造性の源とされるソースエネルギーとつながった状態の私たちのこと。この概念は、スピリチュアル世界に限るものではありません。トランスパーソナル心理学でも探究され続けています。そこでインテグラル理論の開発者ケン・ウィルバーの考えを中心に、ソースエネルギーと一体化したハイヤーセルフの状態、繋がり方を、必読本とともに探求しましょう。

ハイヤーセルフとは高い意識状態の自分のこと。

ハイヤーセルフ(Higher Self)とは文字どおり、“より高い自分”のこと。エゴやプライド、恐れといった通常意識を超えた、高い意識レベルに在る私たちのことです。現実を見通す視点は広くて深くて、今起きている現実を高い場所から見通すことができる。心に深い勇気を与えてくれ、私たちをつながりや温かさ、愛へと向かわせてくれます。問題を前に、どうにもならないと袋小路になったり、もうダメだと絶望することもありますよね。誰も味方がいないような気分になって。このようにエゴ意識レベルで身動きが取れなくなっている私たちでも、いつも「こちらだよ」と愛を持って見守ってくれるハイヤーセルフが一緒にいるんです。ひとりぼっちのように感じるのは、それに気がついていないだけ。なぜなら、ハイヤーセルフは、私たち自身のことだからです。

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創造の源、ソースエネルギーとは?

そして、このハイヤーセルフと繋がった状態の私たちは、ソースエネルギーの中にあります。命、万物の法則とも言えるでしょう。天才物理学者アインシュタインが発表したE=mc2(エネルギー=質量に光の速度の二乗をかけたもの)という数式では、質量とエネルギーが入れ替えても同じになる、つまり物質とエネルギーが同じだと説明されます。言い換えれば、この世界に存在するものは、すべて物質であると同時にエネルギーだということ。姿形や体重が決まった私たちもエネルギーだし、「好きだ」とか「憎い」と思う想いもエネルギーです。目に見えないものも見えるものも同じ土俵にあり、そんな世界を形作る創造の源のことをソースエネルギーと呼ばれます。

エネルギーの現れは、次元で変わる。

エネルギーには、次元によってそれぞれの現れがあります。それを”波動の違い”とか、量子力学的には、”素粒子の回転速度の違い”と言ったりもします。例えば、一人の私たちをとっても、体・心・魂という多次元のエネルギーで構成されています。

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私たちには3つの体がある:インテグラル理論。

万物の理論としてのインテグラル理論を開発したケン・ウィルバーは、それを3つの体と説明しました。私たちは、エネルギー次元によって、体(肉体/グロス)レベルの現れ、心(感情・想念/サトル)レベルの現れ、魂(静謐・沈黙(観察者)/コーザル)レベルの現れを持ち、同時存在しています。体、心、魂の順番で、回転速度は早くなり、質量も限りなく軽くなっていき、ソースエネルギーの核心の部分、創造の源に近づきます。

 

彼が人生を掛けて取り組むインテグラル理論の中でも、ハイヤーセルフへ向かうための自己成長の設計図を詳細に解き明かしたこの本の特に凄いところは、諸宗教の瞑想などのスピリチュアル実践に加えて、心理学(特に発達心理学。ピアジェの人間の発達段階モデルから、マズローの自己実現・自己超越など)、ゲシュタルト療法などの心理療法、哲学、気功やウェイトリフティングなどを深く掘り下げて、自己意識を超えたハイヤーセルフの領域「トランスパーソナル(超個)」に達するための詳細な実践マニュアルを解き明かしたところです。

性生活もハイヤーセルフと繋がる尊い体験に。

興味深いのは、カーマ・スートラ的な性の奥義も取り入れて、セックスにもエネルギー次元別の3つのボディレベルで体験できる違いがあり、心を開き、創造のエネルギーと繋がるための方法があると解き明かされているところ。一般的に性交渉とは、道徳的に罪と抑圧されるか、もしくは性風俗をはじめとした享楽的で商業的なイメージにあります。これを恐れやコントロールの道具として使うのではなく、スピリットと交流し、ハイヤーセルフと愛と繋がる聖なるものだと学び直すこととは、私が暮らしたカリフォルニア州ビッグサーにあるエサレン研究所(Esalen)が大切にしていた文化でもあります。残念ながらはこの本は絶版で、ご紹介したいとリンクを貼ってはみたものの、大変高価でした。そこで手に入れるのが難しい場合は、ぜひ図書館で手にとってみてください。「ここまで詳細な手引きを作ったのは凄い!」と、一読の価値があります。

わかりあえない理由。次元によって違う世界が一目瞭然!

現在出版されているケン・ウィルバーの本で、翻訳が読みやすくてわかりやすく、話題のマインドフルネスを絡めながら、インテグラル理論が体感できる一冊がこちらです。この本の素晴らしい点は、意識のレベルに合わせて、次元の成長段階をレッド、アンバー、オレンジ、グリーン、ターコイズ(ティール)、インディゴなど、色別でわかりやすく説明されているところ。それぞれの段階での“見えている現実”、“正しいと思うゴール”、“陥りがちなコミュニケーション”がとても詳しく書いてあり、自分がどの段階で世界を見ているのか、また、あの人はどの段階にいるのか。そしてハイヤーセルフの視点では目の前の現実をどうとらえるようになるのか、どういう視点を育めば、そこへと成長していけるのかがとてもわかりやすく記されています。

例えば、レッドの場合は、自己中心的。オレンジは、世界中心的で、普遍的な枠組みに基づいた論理、倫理観の世界です。特に、スピリチュアル実践を深めると陥りがちな、グリーンの段階についての説明が秀逸です。グリーンの段階では、すべての存在の神聖性を理解できる一方、“平等こそが正しい”という倫理観がゆえに視野が狭まって、“平等は正しくない”とする人を排他してしまう傾向にある。オレンジを超えるグリーンの世界観では、生態系の持続可能性、社会的な正義、富野公平な分配、非暴力、女性の権利の問題などに注目し出し、それはとても素晴らしいことであるけれど、その正当性にとらわれてしまうことで、無自覚に差別的になってしまうところがあるというのです。これには、「なるほど」と、自分を省みてぐぅの根も出ませんでした。

グリーンの視点を超えたターコイズ(ティール)やインディゴなどのより高次の視点で世界をとらえるとどうなるのか。より統合的、で超統合的(インディゴ)であり、衝突の中に共鳴できるものを見出す視点。それぞれの独自の長所を評価し、共感できるというより高い、ハイヤーセルフの視点について解き明かされています。考えの違う人、敵に見えるように思える相手が見ている世界、自分が見ている世界の全てを見渡し、次の一手をどう取ればいいのかというヒントになる一冊です。

感情のエネルギー段階が現実を創造する。

体、心、魂の、心(感情)をさらにエネルギー値で細分化できると、22段階に区分したのがエイブラハムの引き寄せの法則です。こちらは、 引き寄せパワーを高める22の実践として、感情のエネルギー力を活用して、理想の現実を創造していく方法が説明されています。

トランスパーソナル心理学からは一見外れますが、ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則があるという心理学者のバーバラ・フレデリクソンもまた、研究結果を元にして、前向きな気持ちでいるときほど見通しが広くなり、ネガティブな感情は逆に視野を狭めると言います。否定的な感情も私たちの必要なエッセンスだけれど、それがメインになってしまうと人生はうまくいかない。私たちは抱く感情によって、見えるもの、認識できるもの、体験できるものが異なり、感情に共鳴した現実が創り出されているとするのは、スピリチュアル世界に留まらず、心理学でも説明されるところです。

エイブラハムの感情の22段階における、1.の 喜び/智/溢れる活力/自由/愛/感謝は、まさにソースエネルギーのこと。ヴォルテックスとも言われ、命、創造が生まれる場だと考えられています。

そして数字が1に近くにつれ、ポジティブなエネルギー値の高い、軽い感情になります。引き寄せの法則では、感情が磁石のようにして働き、現実を創造すると考えられています。不安な気持ちは、不安な現実を。自由な感情を抱けば、自由な未来を創造する。そこで、理想の状態になったときの感情を先取りして味わいなさいというのがその原理です。

エイブラハム 感情の22段階 

1.喜び/智/溢れる活力/自由/愛/感謝
2.情熱
3.興奮/没頭/幸福感
4.ポジティブな期待/信念
5.楽観
6.希望
7.満足
8.退屈
9.悲観
10.フラストレーション/イライラ/我慢
11.圧迫感
12.落胆
13.疑念
14.心配
15.自責
16.挫折感
17.怒り
18.復讐心
19.憎しみ/激怒
20.嫉妬
21.不安(身の危険)/罪の意識/無価値
22.恐怖/悲嘆/憂鬱/絶望/無能

本は大きな助っ人。ハイヤーセルフに向かう道しるべに。

私たちは、体、心、魂という多次元のエネルギーで、この物質世界を体験しています。学んだことを行動に移すことで、それは実現化されます。愛やひらめき、創造の源のソースエネルギーにある、ハイヤーセルフと繋がった状態も体験の中で学んでいくことができます。私は答えが見えないとき、ハイヤーセルフと繋がりたいときは、瞑想に加えて、信頼できる本を開きます。本質を教えてくれる本を手元に、それを道しるべにしながら自分のペースで歩んでいけば、安心です。