愛される人になる、望む人生を生きるための「投影(鏡)」の法則。

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どうしたら愛されるのか。大切にされるのか。仕事でないがしろにされたり、失恋したり、一人ぼっちな気分になったりすると、そんなことを切実に思います。この問いの答えを投影という心の仕組みをふまえて出せば、まず自分を愛すること。そして周りを大切にすることが、愛されることや大切にされるために行う必要があることです。

さらに、大切にする相手を見極めることも重要です。打算的に聞こえるかもしれませんが、これは大事です。与えるばかりの犠牲的な関係性では、あなたのことを大切にできません。神社でも良縁を呼び込む前には、悪縁を切ります。断捨離もそうですが、いらない物を処分することで、空いたスペースに次の価値あるものが入ってきます。

ベストセラーのビジネス書『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』もまた、成功するギバー(人に惜しみなく与える人)になるには、テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)を見極めて深入りせず、他のギバーとウィン・ウィンの関係性を育むことが大切だと語られます。そこで、あなたを最優先に、もっと大切にしていいのです。あなたにはその価値があります。

イヤだなと思う現実は、私たちを苦しめるためではなく、腹を割って自分と向き合うために起きています。私たちが行うこととは、自分にとって本当は必要ではないことはもう終わりにして、本当に必要なことを大切にすると決めることです。

投影という世界では、私たちはまるで鏡を見るように、他の人の行動や現実を眺めています。自分のことを愛せない、価値がない、と思っていれば、周りの人が私たちのことを邪険に扱ったり、ないがしろにしたり、またはそうされているように感じます。目の前の現実は、自分の心の写し鏡なのです。

さらに厳密にいえば、目に見えない思いや考えが物質化されるためには時間がかかるので、今私たちが見ている現実は過去の自分の心を写したものです。




アメリカの有名な内科医であるディーパック・チョプラ博士の研究によると、人は1日に6〜9万もの思考をするそうです。しかも、そのうち90%は前日と同じ考えを繰り返しているとか。つまり、ほとんどが過去のパターンの焼き直し。気づかないうちに、望まない現実を思うとおりに再現し続けているのです。

愛されないように見えても、無力感にさいなまれても、私たちは誰もその代わりにはなれない唯一無二の存在であり、それぞれに途方もない価値とパワーを備えています。

皮肉に思えるかもしれませんが、願ったとおりではなくても、今の自分じゃ愛されない、大切にされないという思いどおりの現実を創れるほどの力があるんです。

参考:ハイヤーセルフと繋がる方法とは? 問題を解決する、自分を超えた答えのダウンロード法

だから、自分のことを誰かから与えてもらわないといけない存在なんだという発想を捨てさえすれば、すべてが手に入り、与える力も取り戻せます。今までと同じパターンを繰り返す必要はありません。

現状維持しかないというのは、単なる脳の思い込みです。というのも私たちの脳には、ホメオスタシス(恒常性維持機能)という、現状を維持しようとする働きがあるんです。

脳は、命を維持するために、変化を嫌います。たとえば、私たちの体温がだいたい36℃前後に保たれているのも、ホメオスタシスの働きによるものです。均衡を保とうとするホメオスタシスの力は、体だけでなく、心にも働きます。

そのため日常生活のパターンが崩れたとき、それがたとえ良い変化でも、私たちの脳は、ストレスを感じます。そしてコルチゾールというストレスホルモンの分泌が増えます。

コルチゾールの分泌が過剰になると、不眠、けんたい感、うつ症状、食欲の異常、免疫力の低下などを招くこともあります。変化には、今までと違うことをやるわけですから、壁にぶつかったり、面倒くさかったり、自信をなくしたりというリスクが伴います。

そこで、それがたとえわたしたちをより幸せに、ラクにする思いや考えだとしても、脳が未体験だから危険と察知して採用されず、現状維持の90%の思考が繰り返されます。そして、それが今の現実となり、継続することで、未来の現実にもなります。

けれども今、自分にとって本当は必要ではない考えや思いを止めて、本当に必要な考えや思いを大切にすることで、それが新しい未来の現実になります。

与えられない、大切にされない、大事にされない、とやりきれない気持ちで毎日を過ごすより、私には与えられる、大切にできる、大事にできる力があると過ごせば、人生を有意義に過ごせます。そして、それがあなたの未来の現実として反映されます。

自分で何とかできると思えたら、あなたは自分の人生をもう、他の誰かやなにかに明け渡してしまうこともありません。

また、私たちの人生は、自己嫌悪に陥ったり、自分のことを嫌ったり、誰かを嫉妬したり、自分を苦しめるような関係性に時間や労力を割き続けるには、もったいないほど貴重で、その時間も限られています。

私がそれを見にしみて思ったのは、今年の夏に親が大きな病気になったこと、昨年末には自分が顔面麻痺を患って、前日に動いた顔が突然動かなくなったこと。昨年は伯父が膵臓癌の診断を受けて、1か月足らずで亡くなったこと。そして2年前に元夫が突然死したこと。2年という間で、これらが重なって、どんな人とも健康な状態で一緒に過ごす時間が永遠ではないと、その価値を深く実感するようになりました。

悲しい出来事ですが、時間の価値を深く実感させてくれ、生きるというのは、やりたいことをやって、会いたい人と過ごせることなんだと、再認識させてくれたんです。

朝起きて、ご飯がおいしいなぁと食べられることって、当たり前に思えるけど、本当にすごいことなんです。

ここに綴ることで、それを自分も忘れないように、そして読んでくださるあなたが何気ない日々を愛で、自分のことを大事にして欲しいと切実な思いを込めています。

では、自分を愛するとはどういうことかといえば、ホンネと自分を一致させるということです。ホンネとは、今実際に「こうしたい」とか「あれはイヤだ」と感じていることです。




かくいう私は、それが出来ず、遠回りをしまくった人間ですから、偉そうなことは言えません。

参考:ありのままの自分で本当に幸せになれるの? マガジンハウスからホームレス編集者へ。アメリカ先住民ナバホ族の集落で死にかけて学べた私の幸福学。

でもだからこそ、自分に言い聞かせる意味でも、ここにホンネと自分を一致させる大切さを書き続けています。このブログは読んでくださるみなさんに届けたいという思いと、自分を励まし、同じメッセージを言い続けることで、私が実際にそれを行動に移すためにも行っています。

私は、先に書いたように、昨年末に重度の顔面マヒになりました。ある朝、左の顔がまったく動かなくなって緊急入院。三半規管もいかれてしまい、めまいも酷かったので、ちょっと無理をするとバタンキュー。その後半年以上、自分がいかに愛想笑いでやり過ごしていたのかに気づかされる日々でした。

愛想笑いというのは、ホンネ(体)は笑いたくないけど、思考(頭)で表情筋を制御している状態です。つまりは、ホンネと自分が一致していない状態。精神力でコントロールできていると思っていても、体が「もうムリ!」と、わかりやすくストップしてくれたんですね。

だから、自分のホンネにちゃんと耳を澄ませて、イヤだと思うことは離れると決める。そして、「本当の本当はどうしたいの?」と自分に聞くことってとても大切だと痛感しました。

それが、自分を愛するということです。

ポジテイブだったり、いつも笑顔だというのは、とても素敵です。でも、そう感じていないのに、無理にポジティブになろうとすることは、自分を虐待しています。そして、早かれ遅かれ、何らかの形でムリが生じます。

ある本(タイトル失念、ごめんなさい!)に、

一度決めたことを貫き通すことが、「軸」や「ブレない」という意味ではありません。

どんな道を選んだとしても、「自分の世界の真ん中で生きていける」という絶対的な自分への信頼を持つことが、「軸」「ブレない」なのです。

というようなことが書いてあったんです。病気の後遺症が出たときに読んだのですが、ハッとさせられました。

自分の世界の真ん中で生きるというのは思うに、今の自分をしっかりと感じることだと思います。ホンネに向き合って、ありのままの状態を認めるということです。マインドフルな状態ともいえるでしょう。

たとえ大したことのない(と自分が感じる)自分であったとしても、目を背けずに受け入れる。そして、「本当は、どうしたいの?」「この世界に何をしたいと思って生まれてきたの?」と自分に尋ねて、その答えを静かに待つんです。○も×もつけずに。

参考:ハイヤーセルフの眼差し、あなたと私の集合的無意識を同時に癒す「セルフ・コンパッション」の力とは?

たとえば、何をやりたいのかという問いの先に、仕事があるとします。

その人の天性に適った仕事である天職のことを、英語では、Calling(コーリング)といいます。それは、誰かからの呼び出しという意味です。語源によれば、その声は、神様からだと言われます。つまり、天職とは単に得意だったり、職能が高い仕事を指すのではなく、天から授かった務めということです。

あなたを愛し、自分への絶対的な信頼を持つことで、私たちという枠の範ちゅうで自覚できる夢や願いを超える使命や価値とつながります。それは、禅の先生、片桐老師の言葉にすれば“大決心”した先におのずと起こること。

人間のちっぽけな意志などにはなにもできんよ。必要なのは“大決心”だ。大決心と言っても、あんたが努力するということじゃない。それは、鳥、木、空、月、十方のすべて、つまり、全宇宙が自分を支え、自分とともにいるということだ。

書けるひとになる! ――魂の文章術』より

昔の人たちはこのことを直感的に知っていたから、天職をコーリング(神からの呼び出し)と呼んだのかもしれませんね。

そこで、まず自分を、あなたの毎日を愛しましょう。私は今年はどんなクリスマスケーキを焼こうかと、今からワクワクしています。

そしてホンネを明らかにし、認めましょう。

その後、周りの人たちを大切にします。その逆はありません。そう大決心することで、全宇宙が私たちを支え、私たちとともにいてくれます。

その心が鏡のようになって、目の前の現実がそれに呼応するのです。