消費・浪費・投資の違いを知って豊かになる、スピリチュアルなお金の使い方

お金とは循環するエネルギーの一つの形で、その人のカルマ(業)の流れに従います。今回は、スピリチュアルな観点から豊かになるお金の使い方に焦点をあて、消費と浪費、投資の違いについて触れます。また、お金に関する不要なカルマを洗って、自分のお金が喜び、豊かな気持ちを最大限味わってそれが何倍にもなって返ってくるような、新しいカルマを育む意識的なお金の使い方(スペンドシフト)についてお話しします。

お金とはなにか?

世界最古のお金とは、紀元前1600年ぐらいの貝殻だったそうです。というのも物々交換だけでは、物が腐ったり、支払いと納期がズレたりしてしまうという不便さがあって、利便性のために腐らなくて保存が効く貝殻を取引や価値の保存を目的として利用したのです(『0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方』より)。

つまりそれは人間が発明した、信用を数値化した道具です。加えて、資本主義経済となり、株や預金の利息などに現れるように、お金は増大するという機能も持ちました。



消費・浪費・投資と、お金の使い方には3種類ある。

人間が生み出したお金という道具。その使い方には、消費・浪費・投資と3種類あります。

消費は、衣食住など日々の生活で生きるために必要なものにお金を支払うことです。

浪費は無駄使い。

投資と聞くと株式投資などをイメージする人も多いと思いますが、自分の理想のライフスタイルをデザインするために使うお金はすべて投資。

資産運用だったり、自己投資だったり、将来のためにつかうお金は投資になります。

それを生き金と呼ぶ人もいます。生き金とは喜んで出ていき、また笑顔で返ってきてくれるようなイキイキ・ピチピチしたお金のこと。

スピリチュアルで見る投資とは、支払ったときのエネルギーで判断。

表面的に、その物体やサービスがなにかということだけでは、それが消費なのか浪費なのか投資なのかは判断しきれません。

例えば、自己投資に見える勉強やセミナーに払っていても、不安からとりあえず授業に出ているだけでは、それは浪費になるのかもしれません。

逆にそこで得たことをアウトプットして使えたら、投資になります。

また、良いホテルに泊まったり、お気に入りのカフェやレストランに行くのは浪費に見えますが、その後にリフレッシュして名案が浮かんだり、高いサービスについて学べたり、大切な方との関係性やつながりを深められるなら、それは投資になります。

高級バッグもそれが心から欲しいもの、幸せだと感じられるもので、持っていることで自信が生まれたり、心から「ありがとう」と支払えたら、豊かさのエネルギーをまとった投資になります。

消費も投資になることがあります。

たとえば、病気になったときを考えて保険金を払うよりも、食生活や健康に気を遣う人もいるでしょう。そういった場合、ちょっとこだわった食材などを買うことも一見消費や浪費に見えて、投資になっています。

また他にも日常生活に必要なものやサービスを買うときに、自分の価値観に沿って意識的にお金を使えば、消費が投資に変わることがあります。

これは欧米で、スペンドシフトと呼ばれます

スペンドシフトという言葉は、消費(スペンド)が転換(シフト)するという言葉からきています。「より多くより安く」ではなく、自分の価値観に沿って「よりよく」意識的にお金を使う消費行動のことを指します。

参考:ギフトエコノミーは資本主義経済とも両立できる。服部雄一郎・麻子さんに教わる、豊かなお金の使い方と自然の恵みにならう暮らしのはじめ方

スペンドシフトの例としては、持続可能な社会を目指す人にとっては、新しい靴ではなく修理代を支払ったり、靴磨きクリームを買うこともあげられるでしょう。

応援したい組織や価値観を同じくする人の商品やサービスにお金を使うこともスペンドシフトの一環です。

ちょっと高くても、その商品が生まれるまでの物語に共感してお金を払います。

本田健さんの『一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money』では、このような意識的なお金の使い方を、心から信じる目的を探して、その目的をお金で支援することとし、それがお金(のエネルギー)を増やすことだと説明されていました。

なぜなら支払った額以上に得たものによる満足感が増し、自分の価値観を反映させるような社会が目の前に広がるからです。すると何倍も豊かな気分をまとう世界が自分の目の前の現実となります。

つまり、どんな目的を持ってそのサービスや物に自分のお金と時間を裂いたか、そして、その後どういう結果が得られたかによって消費・浪費・投資の比率が定まります。なるべく投資を増やすことが、豊かなお金の使い方だと言えるでしょう。



お金は、どんな思いでどう使うかでエネルギーが変わる。

ここまで消費・浪費・投資とは、お金を使ったものの内容よりも、そのお金をどんな思いをもってどう使うかで決まるとお話ししました。

そこでお話ししたいのは、ちょっとスピリチュアルなお話、カルマ(業)です。

カルマ(業)とは、結果(現実)の原因となるものです。

カルマというと報復的なイメージがつきまとってちょっと恐ろしいですが、それは私たちの魂にくっついた個人的なストーリーのようなもの。

病気や災難に見舞われたとき、私たちは悲しんだり絶望したりします。でもカルマ(業)の観点で言えば、過去につくった結果としてそれらが現れたことで、カルマが洗われた、無くなったという解釈になります。

私たちは物質世界にいるので、過去の行為や思念が結果として現実に現れるまでのタイムラグ(物理的な所要時間)があります。

参考:カルマとは何か?人生における3つの現れ方、カルマを解消する方法とは
いまのお金との関係性は、無意識的にでもこれまでのお金への思いや言動、行為が「カルマ」の結果となって現れたものです。

だから現在の状況がどうであれ、必要以上に悲嘆したり驕る必要はありません。

今お金とのどんな関係性を築くかによって、今よりもずっと豊かにも貧しくもいくらでも変化します。

スピリチュアルなお金の使い方で豊かに支払おう。

お金の流れを信頼して、感謝して、投資の心で支払えるものにお金を使う。そうすることで新しいカルマが生まれ、その流れに従うことになります。それは金額とは関係ありません。

お金は怖い、お金がないと死んでしまう、お金持ちは強欲だ。本来お金とは、そんなイメージとは関係ないニュートラルな存在で、循環するエネルギーの一つです。そこに意味を持たせているのは、私たちです。ところがその意味と自分を同一化し、自分自身がそのストーリーそのものだと強く思い込みながらお金を使うことで、お金はそのカルマの流れに従います。

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そうではなく、お金に依存したり、お金を敵視したりせずに、お金との幸せな関係を築く。自分のお金が喜び、豊かな気持ちを最大限味わってそれが倍になって返ってくる。

「ありがとう」のお金を支払って受け取ることで、今とこれからのあなたのカルマ、豊かなお金との深い関係が育まれます。