望む未来を引き寄せ、奇跡を起こす人の意識状態について具体的に説明します。

信じている、感じているものが現実になるというのが引き寄せの法則です。例えばエイブラハムの引き寄せの法則では、望む未来を叶えるためには、現実がどうであれ、すでにその叶った状態になりなさいと言われます。それは具体的にどういうことなのか? 今回は、「お、ねだん以上。ニトリ!」の創業者・似鳥昭雄さんのエピソードから、望む未来を引き寄せ、奇跡を起こす人の意識状態について具体的にお話ししたいと思います。

望む未来を引き寄せるためには、現実がどうであれ、
”いま、それになる”という鉄則。

エイブラハムの引き寄せの法則では、いまの状態がどうであれ、それは関係ない。叶っていない現実面に意識を向け続けることで、今はもちろん未来も叶っていない現実が投影され続けるのだと言われます。奇跡を起こす人は、思いも考えも、自分のエネルギー状態を”すでに望みが叶った状態”に合わせるそうです。

参考記事:現実創造の5ステップのカギ、豊かさを受け取るための「許容」を具体的に説明します

参考記事:願う現実が引き寄せられないなら。微細な望みをキャッチし、叶える簡単なコツ

具体例がいっぱい詰まった、大爆笑の
似鳥さんのピンチをチャンスに変えた実話。

それは具体的に言うと、どういうことでしょう?  「コレだ!」と思った事例があるのでこちらでご紹介したいと思います。それは先日読んだ「お、ねだん以上。ニトリ!」創業者・似鳥昭雄(あきお)さんの自伝『運は創るもの 私の履歴書』のエピソードです。この本はビジネス書と思えば、壮絶なエピソードばかりで爆笑するほどめちゃくちゃ面白い。しかも、下手なスピリチュアル本よりもずっと実践的な現実創造の教えがつまっている本でした。オススメです。

ここでニトリさんが、”既に叶った状態の自分になって、現実を動かし、奇跡を叶える”を具体的に実践されている話があったんです。お話します。



信用がなくて、お金が銀行から借りられない…絶体絶命!

似鳥さんが2号店を出すときのことです。それには、1500万円程度の資金が必要だったんですね。そこで、今の北洋銀行、つまり当時の北洋相互銀行にお金を借りようとしたんです。

ところが当時の似鳥さんにはまだ信用が足りず、銀行はどうせ無理だろうと断る口実で「半分なら融資します。あとは他の金融機関でお願いします」と、似鳥さんに言ったんです。

絶体絶命のピンチです!

鏡に写るのは、誰もお金を貸したくないだろう悲壮感漂う顔。

ふと鏡に写る自分の顔を見たら、似鳥さんは顔面蒼白で、ばっちりと悲壮感も漂っていました。これはいかにも「この顔には、お金を貸さないだろう」という体だったそうです。

そこで、似鳥さんがとった行動は、驚くべきものでした。

似鳥さんがとった、望む未来を引き寄せた行動。

まず、頬紅を塗って血の気があるように装いました。

そして、樺太から帰国後、闇コメを売ってきた母の教え「いつもニコニコしてないとダメ」を守って、満面の笑みを讃えて、地元の信用金庫に行ったそうです。本当は全然笑えない状態にも関わらず。

時間は朝イチです。門を叩くと、後日来てくれと追い払われそうになりますが、

「今日決めて欲しいんです。他行も貸したいと言ってます。御社は一番近いし、親近感があったので取引したいと考えただけです」と、余裕綽々にウソを並べ立てたそうです。

その結果、信用金庫は、この自信満々の姿勢にかけてみようと融資がOKとなったそうです。そして似鳥さんは2年間で借入金を返済しました。

ピンチのときほど、余裕と笑顔を心がける。すでに未来のかなった状態の自分になる。今がどんな状態であれ、たとえうまくいかなかったり絶体絶命でも、それは、願う未来に必ず繋がるためのプロセスだと信頼する。

全身全霊でそう信じれば、現実を動かす力が働き始めるのです。現実とは無数にある解釈の中で、あなたが何に光と焦点を当てるか、と言うことだからです。

わたしも実験的に、昨年末に重度の顔面麻痺になってからこれを行っています。一つ現れた効果としては、後遺症が残るだろうと言われていましたが、おかげさまで、今はもうほとんどそれとわからないぐらいに顔が動くようになりました。

今日も明日もどうぞ、今日と明日と昨日のあなたのために、なりたいあなたでお過ごしください。ありがとうございました。