セルフイメージを高める!潜在意識と繋がり、豊かさの器を拡大する6つの方法。

self-image

セルフイメージは、願望を潜在意識の抵抗から自由にするカギです。「理想の仕事がしたい」「病気を治し、健康になりたい」「素敵なパートナーが欲しい」と心から願っているのに、叶っていないとしたら?それは心の深い部分、潜在意識にあるセルフイメージでは、その叶った状態を「しんどいもの」「怖いもの」とストレスに感じているのかもしれません。そこでセルフイメージは何か、潜在意識とつながって豊かさの器を大きくし、苦しいパターンを断ち切る方法についてお話しします。

セルフイメージとは?

私たちはテレビやネットに映る芸能人や著名人を見て、「この人はキレイで輝いているなぁ」「あの人の発言はなんか胡散くさいな」と、イメージを持ちます。それと同じように私たちは、自分自身のことも「こんな人間だな」という印象を持っています。

それをセルフイメージといいます。

例えば自分は、

人当たりがいいのか、内向的なのか。
本を読むのが好きなのか、苦手なのか。
ぽっちゃりしているのか、スマートなのか。
料理が得意で、後片付けは苦手なのか。
リーダーシップがある方なのか、誰かにお任せしたいのか。
歌が上手いのか、音痴なのか。

自分はなにが得意でなにが苦手なのか。私たちは「周りの人たちから見て自分はどんな姿にうつるのかな?」という自分自身に対する評価を持っています。

それがセルフイメージです。

私たちの世界観を作り、思考と行動を決めるセルフイメージの力。

そして、セルフイメージは私たちの世界観、つまり、「現実とはこういうものだ、そのなかで人はこう生きるものだ」という、世界や人生に対する見方を決定します。世界を捉えるときには必ず、自分という認識のフィルターを通るからです。

このことを哲学者アラン・ワッツは、人間の目がなければ、太陽は「明るく」ない。皮膚が柔らかくなければ、トゲは「チクチク」しないと表現しています。

「明るい」「チクチクする」「軽い」「痛い」など、これらはすべて私たちの感覚を通して定義されているからです。

また、おろしたての革靴でお出かけしている人にとって、雨は「困ったもの」ですが、日照りつづきだった農家にとっては、「ありがたいもの」です。

といったように、私たちの心のフィルターによって現実は決定づけられ、世界は創造されています。

そこで、セルフイメージによって、
自分には力が無い。そこで現実とは、うまくいかないこと、予測不可能なことばかりで自分の力が及ばない人やなにかに振り回されるものだという受身的な世界観を持つこともできるし、

自分には力がある。そこで現実とは、究極的には自分がどのようにそれを見て、判断して、行動するかで決まるという能動的な捉え方で世界を認識することもできます。

そして私たちは、セルフイメージから生まれた世界観にもとづいて、思考し行動します。さらにセルフイメージに従って行動することで、「世界はこういうものだ」という世界観を強化させているんです。そしてまた、セルフイメージも強固になっていきます。

つまり、セルフイメージが世界観を形づくり、それに従って行動して展開された世界もまたセルフイメージをつくると、セルフイメージと世界観は、相互に作用し合っています。

苦しい現実には、望むセルフイメージを設定し直す必要が。

そこで、望まない世界が展開されているなら、外側の現実をどうにかしようとするよりも、自分の内側に向かうことが大切です。鏡に映る顔についた汚れを取ろうとしたとき、鏡をいくら拭いても汚れは落ちません。鏡の前の自分の顔を拭く必要があります。それと同じです。

必要なセルフイメージを設定し直すこと。そして、どんないらないセルフイメージを持っているのかを知って手放すことが必要になります。

具体的には、あなたは自分のことをどう認識していて、心の底ではどんな人間でいたいのか。

周りに褒められたり、羨ましがられたり、良いと評価される自己像ではなく、ホンネのホンネで、あなたが「どう在りたいのか」「どんな人生だったら、『あぁ生きていてよかったなぁ…』と死ぬときに思えるのか」。

それを深掘りして、心の設計図を書き換える必要があるんです。

というのも、願望実現には、セルフイメージ、特に無意識に思っているセルフイメージが大きくかかわってきます。無意識にあるということは、普段は自覚することができません。潜在意識にあるということです。

心理学では、私たちが「自分はこう考えている」と自覚できる顕在意識が心の領域に占める割合が10%未満とすれば、潜在意識は90%以上だとも言われています。

つまり、自覚できる「変わりたい」という気持ちと、無自覚の「変わりたくない」という思いが一致していなければ、影響力が強い潜在意識が望む方向(「変わりたくない」)に引っ張られていくということです。

そこで心深くに潜る、あなたを苦しめるような潜在意識に気づいて、望むセルフイメージを設定し直す必要があるのです。



変わりたい心を阻む、無意識のサバイバル本能。

この記事ではその具体的な方法をお話します。それを深く理解して行動に移すために、まず私たちの潜在意識にはどんな目的があって、「したいこと」は何なのかを知っておきましょう。

その鍵になるのが、私たちの脳の仕組みです。

心理学では、すべての生き物が行動を起こす目的は大きく2つ。心地よさを求めるか、苦しみを避けるかだといわれます。とくに苦しいことやつらいことには命を失うリスクが伴います。そこで苦痛の回避は、私たちのサバイバル本能としてより強い行動要因になります。

そこでちょっと信じられませんが、「やる気が出ない」「動けない」というのも、実は「傷つきたくない」「つらい思いをしたくない」という、命からの「生きたい!」という叫びです。

だからそれを生きる欲求を失っているのではないかと、どうか早まらないでください。むしろその逆なのです。

参考:頑張りたいのにやる気が出ないのにはスピリチュアルなワケがある。あなたの無気力感から抜け出すためにできること。

ポジティブよりもネガティブに反応しやすい私たちの脳。

こんな心理学研究もあります。親の笑顔などのポジティブなもののほうが反応していた赤ちゃんは、生後7か月をすぎるとネガティブなものの方に強く反応するようになっていくそうです(『Emotions』Keltner他著(Wiley))。

個人的には、この生まれたばかりはポジティブなものの方が反応しやすいという現象は、赤ちゃんは魂の状態に近く、潜在意識に「ダメ」とか「べき」のフィルターがかからず、「生きたい!」という欲求が行動と一致しているからかなぁ…と思います。

しかし成長の過程で、私たちの脳には命を守るために、ポジティブなものよりもネガティブなものに惹きつけられるように設定されています。これを、ネガティビティ・バイアスと呼びます。

参考:悲観的な脳の設定”ネガティビティ・バイアス”を外し、正体不明の不安、心配を緩める方法。

自分の心の設計図をポジティブなものに反応して向かっていくように書き換えるためには、脳の設定、とくに潜在意識が一体何をしたいのかを知って、反発させるよりも、活用していく必要があります。

良い変化でも、実はストレスと認識される。

私たちの脳の設計図の基本になるのは、ホメオスタシス(恒常性維持機能)という、現状を維持しようとする働きです。

脳は、命を維持するために、変化を嫌います。たとえば、私たちの体温がだいたい36℃前後に保たれているのも、ホメオスタシスの働きによるものです。均衡を保とうとするホメオスタシスの力は、体だけでなく、心にも働きます。

そのため、なにか刺激を受けて日常生活のパターンが崩れたとき、私たちはストレスを感じます。そしてコルチゾールというホルモンの分泌が増えます。

コルチゾールは、困ったことだけでなく、結婚や昇進という幸せな変化でも発生します。コルチゾールの分泌が過剰になると、不眠、けんたい感、うつ症状、食欲の異常、免疫力の低下などを招くこともあります。

変わることには、壁にぶつかったり、面倒くさかったり、自信をなくしたり、リスクが伴うのです。

行動と思考を制限するセルフイメージ。

そこで、たとえ素晴らしい状態なので「変わりたい」と思っていても、それが現状から大きく外れ、ホメオスタシスが「危険だ!」と判断するレベルのものだとしたら…。

潜在意識が行動や思考を制限し、叶わない状態の現状を維持しようとします。

そして脳のフィルターが、遠い望みが叶った状態で得られる情報、見える景色を遮断します。過去の記憶に基づく行動パターン、現状維持の状態にゆりもどされるのです。

つまり、「理想の仕事がしたい」「病気を治し、健康になりたい」「素敵なパートナーが欲しい」と強く望んでいるのにそれが叶っていないとしたら?

無意識では、その叶った状態のことを「苦痛を呼ぶもの」「そうなったらしんどいもの」と捉えているのかもしれません。

あるいは、叶わない状態を体験し、それをステップとして踏むことが、良い未来をつくるために必要という設計図が潜在意識にあるのかもしれません。

今の器では受けとめられないので、すぐゴールすることが最適ではないと脳が判断しているんですね。

セルフイメージを高める方法。

つまり、願いを叶えるためには、「そうなることは、危なくないんですよ」と潜在意識を安心させてあげる必要があるんですね。

潜在意識が「したいこと」とは、「生命の危険、ストレスを感じないこと」だからです。

そこでなりたい未来とつながるためにセルフイメージを高めるためには、その状態がストレスではない、ホメオスタシスが崩れないと、脳に認識させる必要があります。

その方法のひとつは、叶った状態に慣れるということです。

たとえば、お金、幸せ、ライフワークをテーマに執筆する作家の本田健さんは、著書大好きなことが人生にお金をつれてくる!で、セルフイメージを高める5つの方法として以下を挙げています。

1. 普段したことのない贅沢をしてみる
2. 成功している(なりたい)人と日常的に時間を過ごす
3. 成功した(なりたい状態の)人間として日記を書いてみる
4. 成功(なりたい)写真や宝の地図を持ち歩く
5. 成功した(なりたい状態の)人のように振る舞う

これらに共通していることは、願望が叶ったなりたい自分の状態を日常化し、違和感をなくすことです。安全な形でなりたい自分への階段を上がりながら、ラクでいられる範囲を広げていくのです。

ゼロか100かではなく、ステップ・バイ・ステップで、脳のスクリーニングシステムを書き換えていきます。

5つ方法がありますが、ストレスに感じるぐらいなら全部一気にやろうとせず、しっくりくるものだけを選んで楽しみながら行ってみるのもポイントだと思います。



自分を苦しめるセルフイメージに気づいて手放す。

この5つに加えてもう一つ必要なのは、

6. 自分を苦しめるセルフイメージに気づいて、手放すことです。

そこで私が「潜在意識のホンネに触れられる、良い質問だなぁ!」と思ったのは、梯谷幸司(はしがい・こうじ)さんの著書『“偽りの自分”からの脱出』にあったワークです。

梯谷さんは、クライアントの脳の動かし方を変化させ、病気を完治させたり、夢の実現を導くコンサルタント。

質問の答えを、紙で文字に書くのをオススメする理由。

私は、自分の深い思いをマインドフルネスやエネルギーワークを使いながら傾聴し、紙に文字で書いてダウンロードするという「傾聴ジャーナリング」というワークを行なっています。

そこでこの質問の答えも、紙に答えを書くことをぜひオススメしたいと思います。

参考:グリーンズ「作文の教室」あなたの深い答えを知る。心の声を体で感じて書く、”傾聴ジャーナリング講座”。※次回は1月末開講予定です。

なぜ手書きなのか。

ベストセラー作家のアラン、バーバラ・ビーズ夫妻によれば、キーボードを打つときに使う指の動作は、8種類のみ。対して、手書きに必要な動作は1万種類を超えるそうです。

つまり、手で書く方が「考えること」と「感じること」を同時に行いやすいのです。深い心のメッセージをダウンロードしやすくなるということです。

また、手で文字を書くと、その情報との関わりが強化され、連想する思考力が高まることは、科学的にも証明されています。

キーボードなどを指先でタップするよりも脳を刺激するのだとか。脳の複数の領域を同時に活性化するため、学んだことを深いレベルで脳に刻み込めるのだそうです。その結果、情報を長く保存できるといわれています(※)。
(※)Pam A. Mueller and Daniel M.Oppenheimer, “The Pen Is Mightier Than the Keyboard,” Psychological Science 25, no. 6 (April 2014): 1159–68,
http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797614524581.

そこで、紙とペンを用意して、答えを手書きしていきましょう。

いらないセルフイメージに気づいて手放すための質問。

まず自分を苦しめるセルフイメージを手放すためには、それに気づく必要があります。

“偽りの自分”からの脱出』のなかに、その気づきをえるために私がパワフルだと思った質問がありました。以下は、本文を少し書き換えて、抜粋しています。

Q1. 過去1年間のビジネス面(or プライベート面)で、うまくいかなかったこと、イライラしたこと、失敗や挫折と思ったこと、不安や恐れ、ストレスを感じたことなど、「嫌だな」「しんどいな」と思った出来事を3つ挙げてください。

Q2. それを振り返り、
A 何にもっと時間を使っていればよかったなぁと思いますか?(3つ)

B 逆に、何に使った時間を「もっと減らしておけばよかったなぁ」と思いますか?(3つ)

Q3. 過去1年間のビジネス面(orプライベート面)を振り返ってみると
A あなたは周囲の人(ビジネス関係者、家族なども含めて)に、何を期待していたと思いますか?

B 周囲の人(ビジネス関係者、家族なども含めて)は、あなたに何を期待していたと思いますか?

Q4. あなたがどうしても達成したい目標、どうしても叶えたい望み、または、どうしても解決したいこと、どうしてもやめたかったこと、治したかったことなどで、過去約1年間、思い通りにならなかったことはなんですか?

Q5.  過去1年間に体験したその出来事が、未来の本当の自分(=なりたい未来の自分)から、「自分と他人、または、自分と外部との関係で、このような関係を作っているようだね。それってうまくいかないよ。本当の自分からずれているよ」ということを気づかせてくれるメッセージとしたら、未来の本当の自分は、それらの過去の1年間の体験を通して、「自分対他人・外部」との関係性のずれという面で、何を気づかせようとしていると思いますか?

Q6.  過去1年間に体験した出来事が、未来の本当の自分から、「うまくいかない行動をしているようだね。その行動って、うまくいかないよ、本当の自分からずれているよ」ということに気づかせるメッセージだとしたら、未来の本当の自分は、それらの過去1年間の体験を通して、「行動面」のずれについて、何を気づかせようとしていると思いますか?

Q7.  過去1年間に体験した出来事が、未来の本当の自分から、「うまくいかない考え方や信念・価値観を大切にしているようだね。その考え方や信念・価値観を大切にしていても、うまくいかないよ。本当の自分からずれているよ」ということに気づかせるメッセージだとしたら、未来の本当の自分は、それらの過去1年間の体験を通して、「考え方や信念・価値観」のずれについて、何を気づかせようとしていると思いますか?

Q8.  過去一年に体験した出来事が、未来の本当の自分から、「うまくいかない自己認識やセルフイメージを『これが自分』と勘違いしているようだね。その自己認識やセルフイメージを大切にしていても、うまくいかないよ。本当の自分からずれているよ」ということに気づかせるメッセージだとしたら、未来の本当の自分は、それらの過去1年間の体験を通して、「自己認識やセルフイメージ」のずれについて、何を気づかせようとしていると思いますか?

Q9.  改めて振り返ってみると、それらの本当の自分からのメッセージや、本当の自分のパーツを集めてみると、本当の自分はどのような使命やミッション、この世での役割を持っているのだと思いますか? 本当の自分は、この世に、どのような価値や影響をもたらしたいのでしょう?

“偽りの自分”からの脱出』より加筆・抜粋

この本には、他にも「自由を再定義する」などとてもパワフルな質問があるので、ご興味がある方は、機会があればぜひ手にとってみてください。



自分のセルフイメージの低さに、涙する。

私はこのワークで、昨年1年間の自分に加えて、会社を辞めてからの7年間の自分、14年間の会社員時代の自分、子どもの頃の自分などを順に振り返ってみました。

それで、自分のセルフイメージの低さに涙しました。

人の意見を気にしすぎ….。不完全なありのままの自分にダメ出ししすぎ…。不器用すぎ….。我ながら、気の毒に思いました。

就職してからは、センスがよかったり、文才や深い知識があったり、人脈に恵まれたりなどが無く、まぐれと勢いで第一志望の出版社に入ってしまった。そんな自分がバレるのが怖かった(傍目にはバレバレだったんでしょうが苦笑)。

そこで、自分にはもともとの才能がないので、人一倍努力しなければいけない。苦労して結果を出さないといけない。おしゃれな人に褒められるようなファッションに身を包んで、しんどいことをやって、一番やりたいことは人に譲らないといけないというセルフイメージが強くあったようです。

辞める直前に、東大卒でフランス留学し、ひとまわり年下で英語とフランス語がペラペラという新入社員さんが編集部にやってきて、「あぁ…もうダメだ…」と思いましたね(笑)。

今考えれば、そんなことどうでもいいことなんだけど。

当時はセルフイメージが低くコンプレックスまみれで聞けなかったのですが、今は、なんでそんなシュッとした経歴の人が出版社勤務を選んだのかとっても興味深いです。

もっと自分と違う人たちと、いろいろお話ししておけば良かったです。

離婚してからは、別れてしまった自分は幸せになってはいけない、なんでも自分でやらないといけない、という思いがあるようでした。

引っ越し日になにもない部屋に家具や家電を買い揃えて、その足で会社に向かいました。東日本大震災のときも、オフィスの席でメールを返信していました。

もっと肩の力を抜いて、人に助けてもらったり、力を貸したりすればよかったです。

会社を辞めてアメリカで心理学の勉強をしていたときは、思いっきり勉強できるという幸せを噛み締めながらも、他の生徒さんより倍近く歳をとっている自分が恥ずかしいという気持ち、やがて所持金が切れて自活できず不自由になってしまうんじゃないかなという不安が強くありました。

これも、今あるものではなく、無いものに目がいっていますよね。アメリカ生活の前半戦は特にそんな意識状態にいたせいか、強盗にあったり、家を追い出されたり、セルフイメージとおりの現実が展開していました。

不思議なものですが、今までの人生を振り返れば、好きなことをやっていても、自分の人生を生きているようにはたから見えても、どこかでそれに自分は値しないというセルフイメージが必ずあったんです。

自己分析を深めて、愕然としました。

アメリカで暮らしていたとき、ananwebで『会社を辞めて、こうなった』という連載をしていました。

そこでは自虐ネタを綴っていたんです(書いた後は、いつも自分のことが痛すぎて読み直しませんでした。今もなお怖くて、読み返せない….。↑リンク貼っているけど、ここの大事な読者さんに読まれるのもちょっと怖いから小さな文字にしてみたり…笑)。

超お世話になった元anan編集長には、「お前の連載って、『カリフォルニアで留学してます!』っていうリア充っぷりが全然感じられなくて、泥臭くていいな!」という、けなされているのか褒められているのかわからない褒め言葉(めちゃ良い方だから、褒め言葉です!)をかけてもらいました。

実際のところ、結構いろんな方に読んでいただけたのは、文才があったのでもなんでもなくって、怖いもの見たさだったんでしょう…。

お世話になった編集部に、微力ながら恩返しをしたかったんですね。連載をスタートしてくれたのは、編集部で色々やらせてくれた元上司だったし、日本に帰るつもりもなかったから、たくさん読まれるためにと、うまくいっていない恋愛ネタとか恥ずかしい自分をどんどん書いていきました。

すると、FaceBookに「『35歳からの幸せな結婚』という本を読んだらいいですよ」というメッセージが来るようになったり、知らない男の人から怖いメッセージがきたりもして…(えーん)。

「こんなふうに受け止められるのかぁ…」と、ショックを受けました。

(よく考えれば、そりゃそうでしょう、なんですが。今まで黒子役の編集者だったので、名前と顔を出して表に出たらどうなるかについてよくわかってなかったんです)。

それで「こんなことしている私って恥ずかしい!」「イタイとかバカだと思われたくない!」と、潜在意識が暴れ出しました。

そこで賢そうに振る舞ってアメリカの時事ネタとか、それほど自分と関係ないものを書くようになったら、あまり読まれなくなってしまいました(苦笑)。

おそらく、自分ではないエネルギーになって、パワーを失ったんだと思います。

自分で自分のことを「それでもいいよ」と認めてあげられない。だから自分の代わりに他の人に自分を承認してもらうことを求めてしまって、うまくいかなくなったんでしょう。

受け取る器ができていないと、苦しいし、続かない。

というよりも、完璧に当時のセルフイメージに基づいた世界観を現実創造していました。

いきなりたくさんの人に読まれるようになっても、それを受け取る器ができていなかった私は読まれることが怖くなったのだと思います。潜在意識レベルで、ホメオスタシスが働いたのです。

注目されること=バカにされたり、批判されることという歪んだ方程式ができ、当時の私には、それを認識し逆手にとって活用するほどの度量もありませんでした。

書き手にとって読んでくださる人がいることは一番ありがたいことです。応援してくださる方もたくさんいらっしゃいました。

けれども自分のホンネを明らかにして受け取る器ができていないと、ありがたい部分よりもマイナスの声や無いもの(ネガティブ)に目が向いてしまうんですね。認められても苦しいし、結局続かないんです。

あるとき学生時代の後輩に、「イタイ部分を強調しすぎることで、本来のアヤちゃんの一面が損なわれているのでは? ちゃんと伝わっていないよ。傷ついているところ、あるんじゃない?」と言われて、深く納得。

たくさんの読者さんに恵まれることは心からありがたいことです。でも、なりたいセルフイメージからずれた状態でそれが叶ったとき、結局続けることはできないのだと思い知らされました。

その後は、今までは気にもしなかったPV数に悩むようになるわけですが….。

そこで今の私は、書くということにおいて、自分の声を取り戻そうとしている最中です。ここで、本当にお伝えしたいことをマイペースに綴っています。どなたかの心に響いたらいいな….と小さな思いを込めながら。読んでくださる方が喜ぶものと自分が心から伝えたいものが交差する場所はどこだろう?と、楽しみながら試行錯誤しています。

病気は、セルフイメージを高めるための贈り物。

質問の答えを書きながら、禅センターやスピリチュアルセンターで暮らしていたときは、ラクしたい、ホッとしたい、優雅な気持ちを感じたいという思いを封印していたことにも気づきました。

心地よい状態に自分は値しない、もっと自分にムチを打たないと存在してはいけない、というセルフイメージがずっとあったんだと思います。

山にこもって霊的な世界に生きていても、会社員時代の自分がムクムク出てきて、腰を傷めるまで作務に励んでは鍼治療に通って。

「禅センターでも、(同じように)勤勉サラリーマンやっているんだね」と日本人の友達には笑われていました。

まさしくそうです…(でも、ど真ん中にはまっているときって、それに気がつかないんですね…苦笑)。

参考:ありのままの自分で本当に幸せになれるの? マガジンハウスからホームレス編集者へ。アメリカ先住民ナバホ族の集落で死にかけて学べた私の幸福学。

その学びがようやく完了したのが、昨年末から患っている顔面マヒです。

この病気では大量に投与されたステロイドの離脱症状になって、ちょっと頑張るとバターンと倒れてしまったり、顔が動かなくなったりする状態になりました。

そこで「休みたい!」「ゆっくりしたい!」「気分よく過ごしたい!」という気持ちを認めて、ようやく行動に移せるようになったんです。

実はこの8月に後遺症が出ました(食事をしたらけいれんしたり、病的共同運動といって目を閉じると口元が動いたりします。左側のほうれい線もきつく出ています)。

先生には「これ以上は良くならない。できることは悪くなるのを防ぐことだ」と言われています。

けれども、私の実感としては、休みたいときに休み、顔をマッサージしたり、きちんと体の声を通じたインナーチャイルドからのリクエストを満たし続けることで、日に日によくなっている感じがするんですよね。

動画も言われない限り、不自然じゃない感じがしませんか?(と、自分では思っているんだけど。ま、いっか)。

参考:本当の自分を取り戻すコアステップ、インナー・チャイルドを癒す具体的な方法は?

だから、この病気も、セルフイメージを高めるために必要なことだったのかなと思うんです。ワークをしながら、その思いをさらに再確認しました。

そこで「病気を治さないと!」と頑張るよりも、病気じゃないと出来なかったこと、つまり、休みたいとか、心地よさを自分に許したいというホンネを、病気じゃなくなっても認めて実行できるぐらいに当たり前になったときに、顔が元どおりに動くんじゃないかなぁと感じます。

いずれ完治したときには、思考や行動をどう変えていったのか、またシェアしたいと思います。

もちろん、その人の思考パターンを見させていただかない限り、どんな人にも適用できるわけではないでしょう。けれども、一例としてなにかの参考になって、お役に立てたらなぁと思っています。

「なんでこの人、一生懸命メソッドを公開しているんだろう?」と思われるかもしれません。

それは、過去の自分が知りたかったことだから。

自分が学んだことを実践して、「これはいい!」と実感できたことを読んでくださった方にも体感してもらいたいから。みなさんという鏡を通して、過去の自分を癒しているのかもしれませんね。

そして究極的には、それを止められないんです。いろんな理由は後づけで考えられますが。全部後づけです。

そして、その先の世界がどうなるのか、読んでくださった方や自分のセルフイメージや世界観がどう変容していくのかにとても興味があるんだと思います。

とはいえ、もちろん文字で伝えるのには限界があります。

依頼された方にエネルギーワークを施すと、その方がずっと変化が早いなぁとも思います。思考を超えた磁場をつくって、そこでご自身で体感してもらうことを超えるものはないからです。

だから、私たちは、悩んだり苦しんだり、喜んだり温かい気持ちになったり、もがきながらも生きているのでしょう。体験したいことが起こっているんです。

究極的には、病気やうまくいかないことも含めて、すべて完ぺきなのだと思います。

参考:辛い現実から抜け出せない人へ。バシャール流の自己肯定感の高め方

そしていろんな方法をその人に一番合った段階で納得できるタイミングに、自分でチョイスできることが大切なのだと思います。

そこで今回はその中間の、ご自分で行えるワークを2冊の本から私がやってみて納得したものを紹介してみました。もしピンとこられたら、試しにやってみてください。

変わりたいのに、変わらない。どうして、望まない出来事ばかりが起きるの?

そんな気持ちになるとき、自覚する願望を無意識の抵抗から自由にするカギになるのがセルフイメージです。

潜在意識とつながって豊かさの器を大きくし、苦しいパターンを断ち切っていきましょう。そしてその囚われを超えた先の世界を一緒に見ましょう。

一人でそこに行くより、みんなで行く方が、きっと楽しいから。