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[48]お手本って

朝起きると、クアンデロ(ペルーの男性祈祷師)のエミリオからメールが入っていました。半年ぶりかなぁ。

 

ハイ、アヤ!!
万事順調だったらって思うよ。
僕らが世界じゅうでみんな関わりあっている
この興味深い時期にどうしているのかなぁって思ったんだ。
最近変わったことは?

僕の友だちへ、ハグを込めて。

 

南米ペルーの濃い緑に囲まれて、祈りを捧げているエミリオとパートナー、
家族たちの姿がふわぁっと浮かびました。

 

アメリカでお付き合いした人がひとりいました。
離婚した後に交際した人ともうまくいかなくって、渡米して勉強一徹。
きっともう、わたしの人生では、惚れたとか腫れたとかってことはないんだろうなぁって何年も思って過ごしていたときのことです。

 

その人は嵐みたいにやってきて、豪雨を降らせてはわたしに虹を見せ、七色の光を見とれていると今度は雹になり、また嵐みたいに去って行ったのでした。

 

いま覚えているのは、彼の瞳に花が咲いていたことかなぁ。角度によって緑に見えたり、鳶色に見えたりするその目は、虹彩がデイジーみたいだったっけ。

 

すべてが終わって本当にくたびれちゃったから、ある日は老成した哲学者のように諦観の境地を気取ってみたり、ある日はいつだってなんだって不機嫌なティーンみたいに腹を立てては絶望的になってみたり。

 

エミリオのヒーリングっていうのは、高次の存在とのつながりだったりするから、いち独身女性Aのこんな「ブス」ってる心の痴話ゲンカの調停に使うっていうのにはためらいがあったんだけど。

 

エミリオにどうしようもない気分を打ち明けたことがあります。

 

これがそのときのエミリオのメッセージ。

「怒りや悲しみっていうのはエネルギーなんだ。

  君はさ、いま。それを体験する機会を与えられているんだ。

  無視したり浸ったりする形じゃなくね。

 悲しみや怒りには強いパワーがあるんだ。
 全部内側から溢れる創造性(美)としてそれを表現したらいい。 
 表現の仕方やそれをぶつける対象を変えるんだ。昇華するんだ。
 文章を書いたり、歌ったり、絵を描いたり。
 自然に湧き上がってくるものを表にだしきるんだよ。

 悲しみや怒りのエネルギーを転換させる。

 君には大いなる力がある。信じて、ただつながるんだよ。
 その美の表現は、君の癒しになるだけじゃなく、君に関わる人、関わらない人、
 世界すべてのヒーリングになるんだよ」。

そのときは、「そんな綺麗ごとを」とどこかで思っていました。

心がささくれだって、最高にブスってたからまず余裕がない。

 

でも今は本当にその通りだなぁって思うわ。

理解の時差、一年かぁ。

 

で、こう返信しました。

わたしたちは全員、命の表現をしている。

自分たちの人生の芸術家たちだから、

こうじゃないとって思い込んで
隠し持っている部分は、いつも表現されることを待っている。
そしてなんらかの形でお知らせがくるのね。

それ、とりあえず世界に差し出してみたらって。

怒りや悲しみでも、表現を向ける先とやり方を変えると癒しになる。
今日はPhoenixの『ロール・モデル(お手本)』をイヤホンで聞きながら、
バカみたいに踊って素敵なサンドウィッチを作ったのよ。好きなの、この曲。

エミリオ、どんなに気が滅入っても毎日採掘場に顔を出して
心の井戸を掘り続けるうちに、ようやく教えてくれたことの意味がわかったわ。
本当、ありがとう。

 

エミリオをみていたら、ヒーラーの役目って地に足をしっかりつけて、目の前の人の美しさをひたむきに信じて映し続けることなんだと思います。

当人は「ブスに違いない」と自分のことを拒絶していたとしても。